年明けからロサンゼルスが大変なことになっている。
昔から「西の山火事、東のハリケーン」と言われてきたように、アメリカ西海岸では毎年のように山火事が発生する。僕がLAに滞在していた1998年から2000年(ロスで優雅に暮らしている、住んでいたのをアピールしていると批判される芸能人もおられるそうだが、僕は月収1,000ドルで家賃550ドルのアパート住まいだったので、月450ドルも自由に使えたんだぜ、というアピールならできる)、そして2008年から2010年の間でも1つも山火事が発生しなかった年はなかった。観測史上、西海岸で山火事が1つも発生しなかった年はないそうだ。
原因は(報道等でお聞きになられている通り)、湿度が低い、Santa Ana Windsと呼ばれる乾いた強風が吹きつける(もともとは秋口に吹く熱風の方が問題視されることの方が多い)、油脂を多く含む燃えやすい木が生えている、等々挙げられるが、そのくらい西海岸の山火事は「当たり前」の出来事だと認識していたが、今回の山火事は尋常ではない。僕が滞在していた間、ここまで山火事が身近に迫ったことはなかった。
West LAの自宅(右下の小さな〇)からサンタモニカのスタジオ(左下の〇)、そしてVan Nuysのもう一つのスタジオ(上の〇)へ、その間405号というフリーウェイで山を越えて、別々のプロジェクトを手伝うために通っていたが、今やその405号へ西から火の手が迫り、避難警告区域は既に405を通り越してしまっている。実際、405の下を走る道(Sepulveda Boulevard)は閉鎖されはじめている。僕がアシスタント時代にお世話になったプロデューサーの自宅も当時この避難警告区域にあったと記憶している。現在もお住まいであれば既に安全な場所へ避難されているように、そしてどうか火災がそこまで及ばないようにと毎日思い出すたびに祈っている。
今回の火災で残念ながら命を落とされた方々、ご家族、そして家を失ってしまった方々、不安な日々を過ごされている住民の方々にお見舞い申し上げると同時に、昼夜を問わず消火作業に尽力する全ての消防士の方々に敬意を表したい。
出典:CAL FIRE https://www.fire.ca.gov/incidents
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